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わからないから、おもしろい

入試シーズンになると、いつも思い出すことがあります。『私にも、あんな時期があったのだなぁ』と…。高校時代の勉強嫌いが影響し、大学に入る迄2年間、道草を食っていました。

 

 

しかし、大学の4年間はとても早く過ぎ、卒業後のある時期には『本当に大学生活をしていたのだろうか?』と、嘘みたいですが、真剣に記憶を辿ったことがありました。

 

 

この職に就いて33年。毎年、様々な受験生と接し、彼らが次第に変化(成長)してゆく過程を、見守り続けている自分に気が付きます。

 

 

「勉強は、嫌いや。」「数学の2次関数って、習う意味あるの?」「今日はクラブの試合で、しんどいねん。そやから、単語テストは憶える時間がありませんでした。」等々、いろんなところから訴えが聞こえます。

 

『分かった。ほんなら受験止めぇや。高校に行っても、嫌な英語せなあかんねんで。わざわざ、嫌なことをしに行かんでもええやんか?』と言うと、「いゃ、高校は行くわ。」と急変。

 

 

何で勉強するのか分からぬまま、何となくの義務感で勉強もどきを続けていた、私自身が甦ります。

 

 

今、感じるのは、【もし勉強が点数を取る作業だと仮定すると、得点率を高めるには勉強時間(量)を増やせばいいだけ。自分自身に、肥やしをあげてやりましょうよ。】「短時間で覚えられる効果的な方法は?」との問いには、【覚えていくことにより、自分に最適の方法が見つかる。】と応えます。【勉強に、敵(妨害者)は、いません。いる(ある)とすれば、自分自身の気持ちだけ。】

 

 

学生時代の今は、将来の自分に向けて、自分自身を育ててあげる時期です。

 

 

社会に出る(職に就く)と、必ず他の人との接触が必要となります。

 

自分自身の勝手気ままには、行動出来なくなります。

 

学校での集団生活はほぼ同年代ですが、社会に出たらバラバラです。

 

 

気を遣ったり我慢したりと、余分な神経を遣うことがあるかもしれません。将来像を決めている方は、その成就に向け進んでください。しかし、まだ決まっていないだろう多くの方は、少しでも、自分に肥やしをやりましょう。

 

 

必ず大人になる。そして働く。その時の選択肢が多いほど、君たちはより自由になれる!